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職住一体という働き方

会社勤めをしていた当時、自宅から職場まで、地下鉄で40分くらいかけて通勤していました。「職場」と「プライベート(住居)」がきっちり分かれていたわけです。

帰宅途中、目黒駅で乗換えるあたりから、気持ちは次第にプライベートモードに切り替わっていきます。しかし当時、私にはBlackberryというビジネスパートナーがおりました。会社がわたくしを気遣って、彼をサポート役につけてくれたのです。彼は大変まじめで、24時間365日、せっせと「仕事(メール)」を運んできてくれました。私も割とまじめなほうで、見なければ良いのに都度メールを処理していました。そのたびに仕事モードに戻ることになりますから、「気持ちの上では職住一体」というのが日常的な感覚でした。

現在、松山で自宅開業している私の生活は、文字通りの「職住一体」です。
事務所で仕事をしていると、1歳の娘が転んで頭を廊下にしたたか打ち付けた音がし、少し間をおいて大きな泣き声が聞こえてきます。
母親と散歩から帰ってくるなり事務所のドアを開け、並んでいる書籍やOA機器を物珍しそうに眺めます。そして、決まったように書類を投げ散らかし始めます。

彼女はいつも突然に「プライベート」を運んできます。先述したとおり私は割とまじめなほうなので、ひととおり娘の対応をし、それから仕事に戻ります。娘をお風呂に入れるのと夕飯を食べさせるのは私の役目なので、どんなに立て込んでいても18時にはいったん仕事を切り上げなければなりません。

プライベートの中に仕事が割り込んでくる「職住一体」と、仕事の中にプライベートが割り込んでくる「職住一体」。私の都合などお構いなしに割り込んでくるところは、Blackberryも娘もまったく同じです。しかし、自分にとっての優先順位(何が目的で何が手段か)を意識しながら仕事ができるという点で、今の環境の方が私には適していると感じます。

昨今では働き方の選択肢を増やす企業も増え、会社勤めをしながら、自分に合った働き方をデザインすることもできる世の中になってきました。仕事と生活に対する充実感(ワークライフバランス)という観点から、これはとても歓迎すべきですし、今後よりいっそう促進していきたい流れです。

今の働き方がしっくりこないと感じている方は、もしかしたら「気持ちの職住一体」が原因かもしれません。機会があれば、一度本当の「職住一体」を試してみてはいかがでしょうか。

 

事務所URLもぜひご覧ください。
https://ola-dogo.com

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