分湯場(ぶんとうじょう)

日本にはたくさんの温泉があります。
中でも最大の温泉は別府温泉。
源泉が2847あり、そこから湧き出るお湯の量は1日に約13万7000トンと言われています。

横浜・山下公園の氷川丸が1万2000トンですから、その10倍以上の量のお湯が1日で出てくるわけです。
ちなみに、シン・ゴジラの体重は9.2万トン。
別府温泉は本当におおきな温泉なんですね。

さて、その他の有名な温泉地をみてみるとこのようになっています。

<源泉数>
・湯布院 883
・熱海 531
・箱根 290

<1日あたりの温泉供給量>
・湯布院 5万6000トン
・草津  3万9000トン
・熱海  2万6000トン

別府と湯布院のある大分県が「温泉県」を名乗るのも良く分かります。

それでは、道後温泉はどうでしょうか?

なんと!

源泉数は29(うち現在利用可能なのは18!)、1日当たりの温泉供給量は2000トンしかありません。
日本最古の出湯は、とても「貴重な温泉」でもあるのです。

そんな道後温泉の「源泉」をじかに見ることのできる場所があります。

道後温泉駅のすぐ北側、道後伏見稲荷神社の隣にある分湯場(ぶんとうじょう)です。

分湯場とは、いくつかの源泉のお湯を集めて各施設へと配湯する、いわば温泉の中継所です。
18あるうちの6つの源泉から汲み上げられたお湯が勢いよく流れだしている様子を、この分湯場の窓越しに見ることができます。

さらに、入り口には源泉に直接触れることのできる手湯が設けられています。
実際に触ってみると、道後温泉の源泉が持つ「熱」を直接感じることができます。

日本一古くて貴重な道後温泉の源泉。
あなたも、目と手で実際に触れてみてください。

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