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派遣社員として働いていたT.Yさん(30代 女性 中国)のケース
派遣社員として同一派遣先で2年余り就業していたT.Yさん。
妊娠・出産をきっかけに、抵触日を理由とした雇止めを受けそうになっていたところ、道後事務所のアドバイス・サポートによって、産前産後休暇と育児休職の取得および復職の保証を得ることができました。
道後事務所との出会いは、まつやま国際交流センターが主催する「外国人向け無料相談会」に参加したことです。
妊娠したことを派遣元会社に報告したT.Yさん。産前産後休暇や育児休職が取得できるとの説明を受け、安心して就業を続けました。
しかし、契約満了月に入ってから派遣元会社の説明は一転しました。抵触日以降は派遣契約を継続することはできないというのです。
そのまま契約を終了したT.Yさんの元に、健康保険資格喪失手続き書類が届きました。このまま手続きを進めてよいかどうか考えあぐねたTさんは、無料相談会に参加することにしました。
道後事務所に相談する前に、ハローワークや労働局、知り合いの弁護士にも相談していたT.Yさん。自分の置かれた状況を相手にうまく説明することができず、解決には至りませんでした。半ばダメ元で相談会に臨んだT.Yさん。
スタッフはT.Yさんへの詳細なヒアリングを行い、派遣元会社への事実確認や労働局への相談にも同行。
結果、産前産後休暇と育児休職の取得、休職後の復職も保証するとの連絡を派遣元会社から受けることとなりました。
T.Yさんにお話しを伺いました。
ー 道後事務所に相談してよかったと思う点はありますか?
「相談したのは予定日の1か月ほど前でした。健康保険の適用もどうなるのかわからない状況で出産を間近に控え、とても不安だったのを覚えています。そんな中で親身になって話を聞いてくれたので、とても助かりました。相談してまもなく結論が出たので、安心して出産に臨むことができましたし、休暇や休職中の手当ももらえることになったので、家計の面でも余裕ができました。おかげさまで今は楽しく子育てに向き合っています。」
ー 相談してから最初に行ったことはなんですか?
「まず初めに、事情を確認するためのヒアリングが行われました。スタッフから質問があり、私がそれに答える形でヒアリングは進みました。途中、質問の内容が時間軸をいったりきたりしたので、少し混乱することもありました。総じてヒアリングに時間がかかった印象がありますが、今振り返ると、事実関係をひとつひとつ丁寧に整理するためには必要なことだったのだと思います。」
ー 言葉の面で困ることはありませんでしたか?
「スタッフの質問がとても具体的だったので、簡単に答えることができました。例えば、“その出来事はいつあったのですか?” “それは誰の発言ですか?” “そのときどのように感じましたか?”といった具合です。また、分からないければ分からないと答えれば良いので、とても気が楽でした。法律などの専門的な内容については特に丁寧に説明をしてくれるので、日本語が得意でない人でも心配なく相談できると思います。」
ー どのようなところに道後事務所の特徴を感じましたか?
「専門性が高いと感じました。産前産後休暇や育児休職、健康保険、労働者派遣法など、自分なりに調べて解決を試みたのですが、やはり限界があります。道後事務所のスタッフは、こうした法律に関する知識だけでなく、各企業が実際にどのような運用をしているのかについても通じているように感じました。相談後の解決がスピーディだったのは、問題のありかがどこにあるのか、その見立てが的確だったからではないかと思います。」
ー 派遣元会社への事実確認にもスタッフが同席したのですか?
「はい。道後事務所に相談する前に派遣元会社とは多くのやり取りをしていたので、あらためて確認の連絡をするのは、正直気が重いところもありました。しかし、スタッフがその場に同席し、分からないことがあったときにはアドバイスを受けることができるなど、手厚いサポートがあったのでとても心強かったです。自分ひとりで派遣元会社と話をしたときは、質問に明確に答えてもらえなかったり、うやむやになってしまったこともあったのですが、スタッフが同席していることで、相手方の真剣度が増したような気がします。」
ー 労働局もすぐに動いてくれたようですね。
「丁寧な事実確認と派遣元会社の見解を踏まえた説明が、労働局の担当者の方にとってわかりやすく、ポイントを押さえていたのではないでしょうか。つまり、動きやすいような説明をすることができた、ということだと思います。」
ー 最後に一言お願いします。
「派遣元会社とスムーズにやり取りができているか、今でも折を見てフォローの連絡をしてくれるので、とても心強いです。私と同じような問題で悩んでいる方は、ひとりで解決しようとせず一度相談してみては。」
ー ありがとうございました。