日本最古の湯釜(ゆがま)

子規記念博物館の隣に湯釜薬師はあります。

湯釜とは温泉の湧出口のこと。
祀られている石造りの湯釜は、およそ1300年前に作られた日本最古のもの。
最上部の宝珠には、一遍上人の書とされる「南無阿弥陀仏」の名号が刻まれています。

この湯釜、かつては湯口として実際に使われていました。
現在の湯釜は石の中央部からお湯が流れだしますが、
この湯釜は上部の丸い部分からお湯が吹き出るようにして湧いていたそうです。

明治27年、道後温泉本館が落成したのを機に引退。

永きにわたってお湯の恵みをもたらしてきたこの湯釜は、
その後薬師如来としてお祀りされることとなりました。

あらたな湯釜にその役目を譲った今でも、道後温泉を見守り続けています。

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